マンションをリフォームする場合に防火扉を設置することを考える必要がある場合があります。
そもそも防火扉は、火の回りを遅くし、時間を稼ぐことで多くの人が安全に避難できることと、消防車の到着まで延焼を防ぐことにあります。防火設備としての扉には2種類あり、20分の耐火性能を持つ防火設備と、1時間の耐火性能を持つ特定防火設備に分けられます。これらの防火扉を設ける必要があるのは、大きな建物です。
大きな建物には多くの人が住んでいることが想定され、火の回りを防いだり、避難するまでの時間を稼ぐことがより重要になるからです。実は、最近のマンションとは違い、以前の大型の住宅では防火扉を設置する必要がないとされていた時期があります。そして、昔に建てられた建物は、当時の法律の基準を満たしていればよいため、設置義務はありません。それでも最近では防火設備に関する基準が上がったことで、リフォームの際に増設するケースが目立ちます。
マンションには防火扉が設置されており、遮炎性能で火災から守ることが可能です。建築基準法などに基づき防火扉の設置を求められるケースがあり、特定防火設備などがあります。建築基準法の規定によると、特定設備は60分以上で、一般的な設備は20分にわたって火災に耐えなければいけません。
防火扉の多くは特定防火設備の対象になっていて、火災発生時において高い防炎性能や遮炎性能を発揮することが可能です。正常に機能していると、炎や煙などが建物全体に広がるのを予防することができたり、避難経路を確保することができるでしょう。もし故障しているようなら撤去する必要があり、安全上すぐに対処することをおすすめします。
撤去は自分で行うのは大変なので、専門業者に依頼するとスムーズに作業してくれます。建物の中には防火ドアで区画することで、水平方向の延焼も予防することが可能です。火災は階段や吹き抜けなどから拡大するリスクがあるので、これらに通じる場所にも設置が必要です。